
研修
TRAINING
知識とスキルを身につけ、経験を積める環境を整えています。
サブスペシャルティ専門医の先生たちから学ぶことができます。




東京医科大学出身
論文や学会発表に力を入れています
当教室に入局した決め手
発表を終えて席に戻ろうとした時、当時の医局長である春原先生から「先生、もう1つ言うことがありますよね」と声をかけられ、その場で入局を決意しました。それまでいくつかの病院を見学し、東京医大の印象は良かったものの、最終的な決め手がなかった中でお世話になった先生からの一言による、いわば"勢いの決断"でした。今振り返ると、その勢いこそが大事だったと思います。
この診療科で働く魅力


この診療科の魅力はチームの雰囲気が良いところだと思います。
プライベートな話も共有できる風通しの良さや、上級医の先生方が明るく話しやすい環境だったことが、私が入局を決めた大きな理由でした。また日々の業務の中で、特にやりがいを感じるのは急変対応がうまくいったときです。
この診療科で働く魅力を一言で表すなら、「みんな優しい」という点だと思います。
日々の業務やチームの雰囲気

現在の業務比率は、臨床:教育:研究が5:3:2となっています。臨床では病棟業務が8割、外来業務が2割を占めており、病棟では自分の受け持ち患者さんの診療に加え、後輩の困っていることや難しい症例のことを共有したりします。また答えのでない診療も多いため、みんなでディスカッションをしたりと後輩の育成にも力を入れています。
診療科内は何でも相談しやすい環境で、あまりトップダウンのない医局だと思います。チーム医療への貢献としては、EBM(Evidence-Based Medicine)を重視し、学会や論文、他施設の管理を参考にし、自分たちの管理を見直すことを行っております。
成長と学び


この診療科で働く中で、一人ひとりの患者さんに真摯に向き合うことの大切さを学びました。
特に"自分の家族(子ども)だったらどうする?"という視点は、研修中に印象に残った教えです。
現在は、論文や学会発表に力を入れており、特に2023年から導入された新しい人工呼吸器を使用して、早産児のお子さんたちにどのような影響を与えているかについて研究を進めています。データは順調に集まってきている状況です。
将来的には海外交流や国際学会への参加を目指しています。
9月に初めて国際学会に参加した際に、世界の先生方とお話しさせていただいたのがとても楽しかったです。個人的にも海外への興味はもちろんあるのですが、当教室では北欧や台湾からの留学生も受け入れており、今後は海外の提携病院や他の病院とのディスカッションの機会がさらに増えればいいなと思います。
国内留学について

留学をしたきっかけは上級医からの勧めで、医局長と教授に留学の意思の希望を伝え、留学先については専門分野の重鎮に相談して決めました。
留学中は、チーム内での丁寧な診療がとても印象に残っており、重症児対応の経験や同世代との交流を得られたことがいい経験となりました。プライベートでは登山やウィンタースポーツも楽しみました。一度通勤中に自転車で転倒し、血だらけで朝の回診に参加したことがあり、当時は苦い思い出でしたが、今では良い思い出になったと思います。
留学を通じて、改めて東京医大小児科の圧倒的な仲の良さを実感しました。
当教室は自分と同じく東京医大出身の先生が多く、お互いのプライベートまで共有できる関係性があります。上級医の先生方も非常に明るく、自ら話しかけてくださるので話しやすい環境だと思います。珍しいことでもないですが、他院では様々な大学出身の先生がいらっしゃり、個人的にはなかなか踏み込んで話せる機会が少なかったかなと思い、当教室の環境の良さを実感しました。
私は留学することを全員に勧めたいと思います。
当教室の管理や方針だけでなく、外から大学を見ることで新しい気付きが得られます。ガイドラインに縛られずに、外からの視点を理解することが大切だと感じました。
学生へのメッセージ


小児科は幅広い分野を診療する診療科です。当教室の方針として専門的なことだけを学ぶのではなく、まずはcommon disease(一般的な小児疾患)をしっかりと診た上で、専門性も高めていけるので、バランスのいい小児科になれると感じています。
10年後、20年後、自分はどんな医師になっていたいのか、そのビジョンを持ち、身近で目標となるような先生を見つけて、一緒に子どもたちを助けていきましょう。
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