神経

GROUP

幅広いサブスペシャルティ領域のグループがあります。
各専門領域のスペシャリストと
安全かつ高度できめ細かい医療を提供しています。

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神経

主な対象疾患

小児神経疾患全般(けいれん性疾患、神経筋疾患、神経発達症、神経感染症、自己免疫性神経疾患、染色体異常、遺伝子異常症、神経皮膚症候群など)

この診療グループの強みや特徴

小児神経専門医が6名、てんかん専門医が3名おり、それぞれ充実した研修が可能です。また、小児神経関連の様々な学会の役員がいるため、ほかの研究施設との連携も盛んです。院内では遺伝子診療センターなど他診療科と連携した診療体制が整っており、病棟には長時間ビデオ脳波記録が可能な設備が準備されています。
現在の山中岳主任教授をはじめとして、これまでにも星加明徳 元主任教授や宮島祐 元兼任教授など、小児神経学会で様々な役職を務めてきた先輩たちがたくさんいます。現在も様々な学会で理事や代議員などを務めている医師が何人もいるので、ほかの研究施設での国内留学や共同研究が比較的円滑に可能です。

患者さんに対して心掛けているケアやサポート

重篤な神経疾患を持つお子さんは自分の希望を言うことが難しいですが、できるかぎり本人やご家族の希望を優先するよう心がけています。また、患者さんごとに病態や年齢、ご家族のサポート体制に合わせて対応するよう心がけています。

現在行っている研究プロジェクト

難治性のてんかん性脳症をはじめとするけいれん性疾患に対して、BBBを構成するペリサイトという細胞の免疫機能に焦点を当て、病態を解明しようとする研究を進めています。それ以外にもてんかんの患者さんの脳神経細胞のつながりをMRIを用いて計測するコネクトーム解析、乳幼児の歩様を機械で測定し発達の評価につなげる研究、免疫性神経疾患の自己抗体の測定など、様々な研究を行っています。

この研究を通して目指していること

難治性てんかんの患者さんの治療目標は発作を抑制することだけでなく、良好な発達を維持し、日常生活の質を支えることです。これらの研究により、病態の解明、適切な治療法や治療期間の選択、予後の予測、新しい治療法の開発に寄与できると考えています。

共同研究

ペリサイトの研究については、学内では医学総合研究所分子細胞治療研究部門、学外では福岡大学応用薬剤学研究室と連携しています。また、名古屋大学とジアゼパムの熱性けいれん予防効果の臨床研究、東京女子医科大学と急性脳症の全国調査、佐賀大学と神経線維腫症1型の研究、福井大学とADHD保護者のメンタルヘルスなどについて共同研究を行っています。

教育の中で特に強調しているポイント

病巣診断のための神経診察の重要性

今後の教育活動

小児科として取り組んでいる活動ではありますが、VRを用いた手技獲得のためのシュミレーション、神経画像や脳波判読指導プログラムなど。

診療グループで働く医師のキャリアパス

日本小児神経学会の小児神経専門医研修認定施設と日本てんかん学会の認定研修施設に認定されています。まずは小児神経専門医を取得することが第一の目標で、その後、てんかん専門医や子どものこころ専門医など、さらに詳細なサブスペシャルティの取得に進んでいただきます。

新人医師やスタッフに対して提供している支援や指導

けいれん発作時の対応や、神経発達症の児に対する接し方など、まずは基本的な知識を身に着けて、臨床経験を積んでいただきます。

キャリアを進める上で、この診療グループで学べること

小児神経に関連する専門医資格の取得

神経

素晴らしい未知の能力を秘めたこどもの成長と発達の基盤となる脳神経を学びそのスペシャリストを目指します。主任教授をはじめとする6名の小児神経専門医と小児神経科を目指すチームと共に学びましょう。

説明えるよ